日本ではたまに、
エジプトでは年に2~4台の割合でこの被害を見かけます。
鳴らない鍵盤があると言われて、発見する場合もありますし、
中を開けてみたら、虫でビッチリという事もありました。
たいていは、鍵盤下のフェルトやクロスを食い荒らします。
なので、鍵盤が最近やけにグラグラすると思ったら、
被害が拡大する前にご連絡ください。
なので私は、調律にお伺いする際は、必ず鍵盤を外してお掃除するようにしています。
どうもエジプトと、日本のこの虫の色が違うような気がしますが、どうでしょう・・?
過去に辞典で調べたことがあります。
ヒメマルカツオブシムシ
英語でCarpet Beatle
鍵盤下のクロスやフェルトと、鍵盤2カ所のクロスの被害から始まり、
その後、鍵盤押さえのフェルト、ダンパー、弱音フェルト、UPの上蓋部分のフェルト、GPのフレーム周りのフェルトなど、被害は拡大します。
過去に、GPの口棒(鍵盤手前部分)、通常は取り外すタイプなのですが、
この時はフランス製の古いピアノでぱたんと倒れるタイプ。
パタンと倒した瞬間に、虫の死骸が
ごそっ!
っと大量に落ちてきて、
卒倒しそうになったことがあります(笑)
お子様にアレルギーがあるご家庭で、ピアノが虫食いの被害にあったことがあり、
ナフタリンを入れることが出来ず、お客様がネットで調べクローブをナフタリン代わりに入れたことがあります。
確かにネット上では、クローブや胡椒が効果あると書かれていましたが、
一度、専門家にお聞きする機会があった際にこの件について尋ねたところ、
効果はないとのご返答でした。
効果がないと言われても、アレルギーの方がいらっしゃる家では方法がなく、
何もしないよりはましと思い、その後も何度かクローブを入れました。
でもね、ピアノのふたを開けると、ほのかにハーブの匂いが漂い、
それはそれでいいんですよ・・・